dipole moment
dipole momentは、分子内の電荷の偏りを定量的に示す物理量です。電荷の大きさと、正負の電荷中心間の距離に比例するため、分子の形状や電気陰性度の差が直接的に影響します。一般的に、極性分子は大きなdipole momentを持ち、非極性分子はゼロまたは非常に小さい値となります。
物理的意味と化学的性質
この概念は、分子が外部電場にどのように反応するか、あるいは分子同士がどのように相互作用するかを理解する上で不可欠です。例えば、dipole momentが大きい分子は、溶媒としての溶解力が高かったり、沸点や融点などの物理的性質に影響を与えたりします。
polar molecule(極性分子):dipole momentがゼロではない分子。
nonpolar molecule(非極性分子):dipole momentがゼロである分子。
ベクトル量としての特性dipole momentは単なる数値ではなく、方向を持つベクトル量である点に注意が必要です。正電荷から負電荷に向かう方向として定義され、分子の対称性が高い場合(例えば二酸化炭素のように直線状に電荷が打ち消し合う場合)、個々の結合に極性があっても、分子全体のdipole momentはゼロになります。このように、個別の結合の極性と、分子全体の極性は区別して考える必要があります。
意味
化学結合や分子の極性の尺度であり、電荷の大きさと正負の電荷中心間の距離の積として定義されること
The water molecule has a large dipole moment due to the electronegativity difference between oxygen and hydrogen.
水分子は、酸素と水素の電気陰性度の差により、大きな双極子モーメントを持っている。